本日行われたJリーグ第2節、隣との大阪ダービーのレポートです。
Jリーグは新型コロナウイルスの影響で今年2月に行われた開幕戦のあと、ゲームを延期してきました。
4日、およそ4か月ぶりに再開しました。
といってもゲーム内容のレポートはやる気がありません。
今日はヤット(遠藤保仁)が先発出場し、歴代単独最多となる通算632ゲーム出場を達成しました。
2月23日の横浜Fマリノスとの開幕戦で、最多記録を持つ元日本代表GK楢﨑正剛氏に並びました。
約4カ月半のイレギュラーな中断期間を経ての大記録となりました。
毎日ゲームのある野球とは違い、Jリーグは年間34ゲームなので、毎シーズン全ゲーム出場しても単純計算で19年かかります。
ガンバ大阪は2013年に一度J2に落ちていますので21年間での達成となります。
リーグだけでなく、日本代表戦やAFCチャンピオンズリーグ、天皇杯やJリーグカップ戦などにも出場してきました。
なので、年間30ゲーム程度をコンスタントにこなしてきたことになります。
よく解説者や俄かファンが、ヤットの凄さを「 フリーキックの名手 」、「 PK職人 」、「 パスが上手い 」といいます。
実はそこではないのです、そのひと言だけで形容できるプレーヤーではありません。
2006年のドイツワールドカップ以降の日本代表の監督はみな、ヤットを外せないプレーヤーと口を揃えていっていました。
本田圭佑選手でも、香川真司選手でもなく、ヤットだったことが不思議がられました。
理由は、ヤットのプレースタイルがガンバサポーター以外の一般のサッカーファンにとって非常に伝わりづらいものだったからではないでしょうか。
技術が高いことは間違いありません。
ただ、プレースタイルはハッキリ言って地味。
「 ボールを止めて、蹴る 」
ものすごく簡潔にいえば、ヤットがやっているのは、これだけ。
ディフェンス面だけでいえば、ヤットよりも上のプレーヤーは多くいます。
ではヤットでなければいけない理由。
それはゲームをコントロールする能力、いわゆるディフェンスラインからパスをつないで組み立てていく、ビルドアップにあります。
ヤットのパスが味方に対する横パスやバックパスが多いです。
なので、どうしても「 無駄なパス 」を回してる、楽な方へ逃げていると言われがちです。
しかし、ヤットのの狙いとは、
「 自分がフリーになるための時間を作る 」
ためのパスであって、すごく重要な意図があります。
リターンパスを出した時、ヤットをマークしていた相手プレーヤーはボールの行方を目で追ってしまう。
その瞬間、ヤットはスッと相手プレーヤーの視野から消えながら動き直し、より優位なポジションを確保していく。
1秒前までマークにつかれていたヤットが、前を向いた状態でボールを持っているのです。
2本のパス交換とちょっとしたポジション移動、やっていることはシンプルです。
しかし、このプレイが誰でもできるようでできない。
それはヤットのパスが他のプレーヤーとちょっと違うから。
相手が寄せてきた時、ヤットは決して慌てません。
自分をマークしているプレーヤーを引き付けます。
かといって足を出されないギリギリのタイミングでボールを触って、パスをリターンします。
もしも焦ってすぐに後ろに戻していれば、相手を食い付かせることができないのでパス交換の効果が薄れてしまいます。
このタイミングがヤットは絶妙に上手いのです。
ただ、これは3手も4手も先を読む将棋の指し手のごとく、テレビで観ているだけではわからないでしょう。
実際にスタジアムで見るとその凄さはよくわかります。
記録更新がかかる一戦は、ヤットが何度も戦ってきた大阪ダービーでした。
通常なら超満員で埋め尽くされ、熱気に包まれるスタンドにガンバサポーターの姿はありませんでした。
それでも、リモート観戦したヤットのプレーはいつもと変わりませんでした。
悔しすぎる敗戦。
やっぱりダービーはサポーターが主役だったんだと再認識しました。
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