
こんにちは、グロースファミリーハウス営業開発チームの徳川です。
神戸市中央区のリノベーションマンションの現場確認の後、延時部長にランチに連れっててもらいました。

現場からもほど近い神戸元町通の商店街を西へ歩いていくと、少しずつ人の流れが落ち着き、地元の日常が色濃くなるエリアに。
そんな空気のなかに、静かに暖簾を掲げるのが、『 つるてん西店 』。
派手さはないものの、長く通う常連客に支えられてきた、いわゆる「 知る人ぞ知る名店 」だそうです。

延時部長の行きつけの店だそうで、
「 うどんでいいか? 」
と聞かれていましたが、店の前には蕎麦屋の看板・・・。
冨樫さんととりあえず店内へ。

店先にかかる 「 手打ち 生そば 」の暖簾をくぐると、まず目に入るのがカウンター越しの厨房。
無駄のない動きで調理を進める様子と、整然と並んだ調味料や器。
その光景だけで、この店が長年積み重ねてきた仕事の丁寧さが伝わってきます。
観光客向けの華やかさとは違い、日々の営みのなかに根付いた安心感があります。

やはり、本来こちらは蕎麦の名店。
つるりとした喉ごしの良さと、関西らしいやさしい出汁で、多くのファンを持つ店だそうです。
「 ひやぶっそ、うどんで3つ 」
と延時部長が席に着くなり、悩む間もなく店員さんに。
ちなみに、「 ひやぶっそ 」は「 冷やしぶっかけそば 」の略だそうです。
ただ、あえて冷やしぶっかけうどんをオーダーされました。
唖然とする私たちを見た店員さんが、
「 生姜入っているけど大丈夫 」
と聞いてくれました。

運ばれてきた一杯は、見た目からして食欲をそそるバランスの良さ。
天かす、刻み海苔、ねぎ、そして中央には卵黄。
さらに鰹節がふわりと乗り、そこに出汁を回しかける瞬間がまたいい。
湯気ではなく、涼しさを感じる「 音 」が食欲を刺激してくれます。

まずは麺をひと口。
しっかりと締められていながら、必要以上に主張しないやわらかなコシ。
讃岐のような強さではなく、あくまで出汁と一体になって楽しむタイプの麺です。
このバランスが実に心地いい。
出汁はやはり関西らしく、まろやかで角がなく、最後まで飲み干したくなる優しい味わいです。

途中で出汁をかけて、具材をしっかり混ぜると、一気に表情が変わります。
天かすのコク、卵黄のまろやかさ、大根おろしのさっぱり感、そして鰹節の旨み。
それぞれが主張しすぎることなく一体となり、一口ごとに少しずつ違う味わいを楽しめるのが、このぶっかけスタイルの醍醐味です。

ふと店内を見渡すと、周りには迷いなく注文し、静かに食事を楽しむ常連らしき方々の姿。
食べ終わると、さっと席を立つ。
その一連の流れがとても自然で、このお店が日常の中にしっかりと根付いていることを感じさせます。
特別な日に来るというより、普段使いで通い続けたくなる、そんな距離感の店です。

蕎麦の名店であえてうどんを選ぶという少し外した選択でしたが、それでもしっかりと満足させてくれました。
むしろ、こういう選び方ができるのも、ベースの完成度が高いからこそだと思います。
次に訪れるときは、やはり王道のぶっかけ蕎麦にするか、それともまたこのうどんにするか。
そんな小さな迷いすら楽しく感じさせてくれる一軒。
日常の延長線上にある「 いい店 」とは、こういう場所のことを言うのかもしれません。
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